A. 矢内原美邦 [神奈川県横浜市]
 『前向きタイモン』

作品概要

― 悲劇を悲劇ととらえないタイモン、あなたは偉い。
『前向きタイモン』イメージ

『アテネのタイモン』という悲劇にいどみます。最後にタイモンが洞窟に書いた言葉をアテネの大将が読む姿から連想したのは、正行が戦にいく時に最後に壁に書いたといわれるその姿。現代人は「我」を意識し問題にすることが多いですが、その「我」だけにとらわれすぎないことも大切です。もしタイモンが生きていたら、「そこまで考えたんだから今のままのおまえでいいよ! 誰も苦悩なんて求めてないよ! 」と言ってあげたい。人に裏切られた悲しみを悲しみとも思わない、前向きなタイモンを上演したい。

上演情報

日時
2010年 11月20日(土)17:00 (上演順:1番目)
2010年 11月21日(日)17:00 (上演順:3番目)
※各30分前開場、受付開始は開演の60分前
スタッフ
作:矢内原美邦、高橋啓祐
演出:矢内原美邦
出演者
鈴木将一朗

演出家プロフィール

矢内原美邦

矢内原美邦写真

 1997年「ニブロール」結成、代表兼振付家としての活動を始める。独自の振付で、国内はもとより数々の海外フェスティバルに招聘される。2005年吉祥寺シアターのこけら落とし公演を機に自身が劇作・演出を手がける演劇プロジェクト「ミクニヤナイハラプロジェクト」始動。第1回日本ダンスフォーラム賞を受賞。『青ノ鳥』が第52回岸田國士戯曲賞最終候補作品となる。舞台作品と並行してビデオアート作品を制作する「off - nibroll」を高橋啓祐と始め、森美術館会員特別賞を受賞、世界各地の美術展に招聘されている。